先日家内と買い物に行って、翌日のパンの買い付けをまかされました。体のために菓子パンはダメと言われているのですが、ついつい値段に惚れて特売の菓子パンを買い物かごに入れました。かごの中味を見て家内は、「値段にだまされてはダメ。最初に値段ありきで特売用に作られたパンばかり買っているじゃない。形が小さかったり、あんこが少なかったり、調整をしているんだから、むしろ割高なものが多いんだから。値段で迷うなんて、お父さんはまだまだねえ」とケチョンケチョン。最初から値引きを前提に作ったパン。もし家内の言うとおりであれば、元の値段はなんだったのか。消費者をバカにした値段設定だとぶつぶつ言っていたら、「あなたに見る目がないから自業自得よ」とバッサリ。シュンとしました。
 そして本日、カブドットコム証券の広告記事。カブドットコム証券の投資信託全154ファンド234本のうち、ノーロード(手数料無料)67ファンド109本。手数料が安くなること、無料になること自体は投資家にとって有り難いことです。しかしこれまで手数料を取っていたところが、急に、あっちでも、こっちでも、「うちは手数料負けますよ」、「うちは手数料をとりませんよ」と言い出すと、今まで取っていた手数料にどんな意味があったのかと疑います。「よーく考えてみたら、大したことができなかったので、これからは取りません。申し訳なくて今後は取れません」ということなのでしょうか?
 私は何度もこのブログで申し上げていますが、手数料に見合ったサービスを行えていれば文句はないのです。投資家が手数料に見合ったサービスを実感できていないから文句が出るのです。そんなに期待されても、そんな付加価値を提供するほどノウハウはないので手数料は取りません。だから許して。そういう品揃えだけして、「後は投資家の自己責任で選んで」という金融機関はプロの看板を下ろした方がよいのではないでしょうか。投資は購入したら終わりではありません。その後の価値の値動きと付き合っていくための投資家フォローが金融機関に求められています。最初の手数料を負けてもらうことが、そんなに投資家にとって有り難いことなのでしょうか。電気製品と同じように、車と同じように、その後のメンテナンスへの気配りが金融機関に求められているのではないでしょうか。安売り用の金融商品を買わされた投資家はメンテナンスも期待できず、投資で新たな不安を背負い込むことになりかねません。
 手数料が高いから、貯蓄から投資への流れが停滞しているのでしょうか?手数料を負けることが投資家を増やす解決策だと、恐らく金融機関側も考えていないと思うのですが。そうでしょ?まさか??