「あの時に戻れたら」と誰もが一度は思うこと。為替は米ドルにとどまらず、ついにユーロやポンド、オセアニア通貨など広範に円独歩高になりました。およそ1ヶ月から3ヶ月前の円高水準に戻りました。日経平均株価も約3ヶ月前の株価水準。
 この間円安に喜んだ人、慌てた人。株高に喜んだ人、慌てた人。現在は悲喜こもごもだと思いますが、相場は実際元に戻されました。「あの時売って少し利益を確定しておけば良かった」、「あの時調子に乗って買い増ししなければ良かった」と後悔している人もいるでしょう。逆に「あのとき買っていないことに非常に後悔した」、「せめて17000円台では●●ぐらいは投資しておけば良かった」など反省があったかも知れません。また現状を「やはり自分が感じていたように、相場は行き過ぎていたんだ」と捉える人もいれば、「やっと妥当水準に戻ってきた」と捉える人もいるでしょう。
ここはせっかく株価や為替の大きな上下を経験したのですから、今後に活かしましょう。神様がわざわざ作ってくれたタイムスリップだと思います。
 昨日、書き込みいただいた「Werder Bremenさん」ありがとうございます。私は先日のブログで書きましたように為替は米ドル中心に考えています。これは米ドルが安全、安心というわけではなく、米ドル資産を除いて分散投資を行うのは不自由だという事実からです。それだけ米ドル資産は運用に欠かせない役割を果たしています。そして米ドル資産を持つことによって、米ドル資産の頼りなさも感じることができます。そこでその補完として「ユーロ」、「英ポンド」、「豪ドル」を同時に持つ必要性を強く感じています。正直、ユーロや英ポンドの最近の強さに戸惑いがあり、実際重宝している通貨は「米ドル」と「豪ドル」でした。しかし、常にユーロと英ポンドの動きは注目しています。
 南ランドやメキシコペソなどの高金利資源国通貨に強く興味を引かれる人がいますが、私が国際分散投資をはかる意味は円以外の資産で安定した資産ポートフォリオをつくることですから、たとえ金利が高くても換金性や情報収集が困難な通貨は対象からはずしています。もしそういう通貨に投資する目的であれば投資信託を利用することになるでしょう。15年前の豪ドルは今思うと、現在の南ランド建てとさほど変わらない位置だったかも知れません。注目している通貨ではありますが、私の中では様子を見ています。
 今回の一連の流れで信用リスクに対して慎重な流れになるでしょう。したがって借りてまで投資を行う人が減ったり、リスクに敏感な投資家が抜けたり、利益確定して様子を見る人が増えるため、参加者自体が減るので(相場の揺り戻しはあるかもしれませんが)、当面は大きな上昇トレンドになりにくい環境に入ったと個人的には思います。短期的な利益を狙う人にとっては物足りない相場になりますが、中長期投資で考える人にとって「思わぬ拾いもの」があったり、じっくり自分の投資スタイルにあった資産を組み込む猶予があるなど、チャンスだと思います。ここはTake it  easy。投資はやらなくちゃいけないものではありません。やっても、やらなくても本人次第。やるからには楽しんでやりましょう。