私たちのグループのコンサルティングは、通常複数の担当者が相談者の相談に当たります。昨日は私ともう一人、そして外部のプロを含めて、3人で一人の方の相談を受けました。事前に外部のプロには相談者の課題を解決する提案を準備してきてもらい、我々はその報告を相談者と共に受け、相談者の理解を助けるために、時々質問をはさみながら話を進めていきました。
 もちろん、相談者とはプロの提案を受ける前に「判断を行うため、今回の提案の機会に何を明確にした方がよいか」とこちら側でも事前に話し合い、頭を整理していたことは言うまでもありません。
 プロの提案後、我々2人と相談者は再び提案を受けて、あれこれと相談者の頭の整理を助けるために議論しました。そこで交わされた内容と先ほどプロがいる前で交わした内容とでは明らかに違う考えが相談者にありました。相談者がお帰りになった後2人で話し合った結論は「Aさんはプロを業者のひとりとしてみていて、まだ信頼を置いていない。交渉に不利なことを敢えて言葉にしなかった」ということになりました。我々が紹介するプロのみなさんは大抵、「中立的な立場で相談者の悩みに応えよう」と、ある意味緊張感を持った人です。もしそこに自分の利を優先する振る舞いがあれば、一部始終を見ていた我々紹介した側がその先の話に対して慎重な対応になるからです。
 このように「自分が提案している行為は相談者のためであるか」という観点で緊張感を持つ仕事を相談を受けたもの同士が互いにしたいと思っています。そういう意味では、この相談者がもし気持ちを開いて自分の不安を伝えれば新しい選択肢がプロから出ていたかも知れないし、信頼を受けているこの人のためにプロの仕事をしようと一層の覇気につながったかもしれないと感じました。一度や二度あった人に、そこまで気持ちを解放するのは実際には難しいことです。
 そのため、我々の宝は信頼ある方からの紹介になります。その信頼ある方の広がりは、緊張感を無くさず、「自分の利を優先した提案はしていない」という自負でプロの仕事を目指す積み重ねだと考えています。
 そして相談者として大事なことは人任せにせず、「それは私のためですか」と分からない点は納得いくまで説明を聞くことです。すると自分の提案を優先する人は「難しいお客さんだから」と敬遠する人もいるでしょう。そこで熱心に、説得ではなく、理解のための説明を繰り返してくれる人は貴重です。なかなかいませんよ。もしそんな人がいたら、任せっきりはダメです。「こんな不安をもっているんだけど。こんな事を考えているけど」と聞いてみてください。「こんなふうに考えたらいかがですか」と、自分では考えてもいなかった提案をもらえるかもしれません。そこで「へー、やっぱり専門家の見方は違いますねえ」と一言褒めると、プロは「この人のために頑張ろう」と、どこまでも上がっていきます。自分だけかなあ??専門家も気持ちよく仕事が出来る場所を選びます、人間だから。
そう思いませんか?