サブプライム、サブプライムと、報道はサブプライム一色。これでもか、これでもかと、市場が混沌している方向に進んでいくかのごとく、センセーショナルに取り上げられています。
 米国FRB、欧州ECB、日銀など中央銀行は実態調査に乗り出しているらしい。すでに市場では複雑な仕組みを持つデリバティブ関連商品の流動性はかなり鈍ってしまったそうだ。そういう意味では、これまでの見えない不安におびえていた段階から現実として不安だった内容があぶりだされる段階に入ったようです。ここはただ不安がるのは意味がありません。
 野球の守備でも、サッカーのゴールキーパーでも、守りの姿勢は、右でも左でも、前でも、後ろでも、どんな方向で攻められても対応できるように、かかとを浮かせて「どっからでもこい」と頭をクールにして、前向きな気持ちで非常時に備えます。確実に言えることは、ここから更に相場の急変が続けば割安に放置される投資対象が増えるということです。相場が上昇している場面で投資を行う決断は勢いがあるので「えい、やっ」とある意味簡単です。しかし相場の下降局面では相場の底で買うことは困難ですから、必ずその後も下がる場面があり、「何故あんな中途半端な、相場が不透明なときに買ってしまったのか」と自分を責める場面がしばらく続くかも知れません。しかし振り返れば、「あの時に投資しておけばよかった。何故弱気になってしまったのか」と後悔することが多いのも事実です。相場の底で投資が出来るのは「宝くじを買い、大当たり」する確率と一緒だと考えたらいかがでしょうか。自分が納得する水準であれば、買った後下がるのは当たり前。
 要は「中長期投資で持てる水準なのか」、「下がった後も、継続投資が考えられる気持ちに余裕が持てるのか」の確認が大事だと思います。
 それから今私は疑問に思っていることがあります。サブプライム問題で信用収縮を招き、円借り取引の巻き戻しで円独歩高という構図です。ついこの間まで円高米ドル安、先週は円高ユーロ高の円独歩高が加速しました。サブプライム問題=円独歩高?個人的にはサブプライム問題が常に円独歩高の要因ではないと考えます。調子に乗って円高に賭けた投機筋の動きもかなり入っている様子。これからもしばらくは、円独歩高、円独歩安の動きが短期間に繰り返される、為替動向が相場のおもちゃにされる状態が続くのではないでしょうか。したがって株式相場も不安定な状況が続くと思います。