私は資産管理の選択肢として、外貨取引はどなたにとっても、あっても良い手段だと思います。しかし外貨取引で注意しなければならないのは為替リスク。為替リスクとうまく付き合っていかなければなりません。日本人にとって為替リスクは円高に振れたときですから、円高の時をしのいで円安に戻る機会を待つ選択が必要になります。したがって外貨建ての金融商品を解約したり、償還を迎えたときに、投資家が円で受け取るのか、外貨で受け取るのか、選べる余地があることが、大事な商品選びのポイントです。したがって満期時に円でしか受け取れない外貨預金は商品設計上好ましくないと私は考えています。
 そんな私が昨日、エイチ・●証券の外国債券の案内に目が点になりました。発行体は格付けAAA(トリプル・エー)で文句ないところですが、トルコ・リラ建て期間約2年、年利率12.3%の外国債券です。もちろんホームページには、トルコ共和国の説明、過去のインフレ率、利回り水準の推移など説明が簡単にされていました。インフレ率は97,98年辺りは80%を超えていましたが2007年は8%程度まで低下した見込み。そして案内の表を見る限りでは、期間2年の金利は1年前までは20%程度だったが現在は低下基調に見えます。
 全てを理解したうえで「トルコリラという通貨に興味があって、年12.3%の利息であれば良し」と投資判断される人もいるかもしれません。しかし、その人にもう一度確認したいことがあります。
 この外国債券は、途中売却した金額、利金・償還で受け取る金額については、全て円でしか受け取ることができません。「その意味がおわかりですか」ということです。それを理解したうえで、おやりになるのであれば問題はないとおもいます。
 くれぐれも「今伸び盛りのトルコは魅力的な国です。かつてインフレ率が高かったトルコも大分落ち着いてきました。何よりも年12.3%はすごいでしょう。期間も2年と短くお手頃です。いかがですか?」と勧誘を受け、余り考えもせず二つ返事で購入しないように。
 ある意味でこの債券の購入は遊び気分が必要だと思います。「トルコリラ建て珍しい。2年後の為替なんかわからないけど、これだけの利息が付けばいいか。もしかしたら、もっと円安になっているかもしれない。期待せず少しだけ持ってみようかな」ってな具合で。
 こんなに説明が必要な商品ですから、新聞をご覧なって資料請求をした方には改めてやさしく丁寧な説明が行われると思うのですが。資料請求した方は必ず疑問に思ったことは聞きましょうね。
「あーそういうことだったのか」と自分勝手な解釈をして、後で損をするのはあなた自身ですから。