結局、若手からも古手からも新たな候補者が現れず、福田元官房長官、麻生幹事長の一騎打ち。「昔の派閥政治とは違う」、「いろんな人から政策を聞かれて、答えて、結果いただいた支持である」と福田さんは仰る。
 それだったら何故、立候補の名乗りを上げる前に派閥領袖に会って支持を取り付ける必要があったのだろうか。候補者になった後、自分の政策信条を公にして理解を求めるべきなのに、立候補したときには、数を押さえて大勢が決まってしまっている。普通に自分がどう見られるのかがわかる人間であれば、こういう経過が自民党にとってマイナスイメージであることはわかりそうなものなのに。本当に自民党は不思議な政党。総裁選で勝っても、政権を引きずり下ろされたら意味がないのに。「自分のその後の選挙を考えたら、ここで反対候補で目立つのは不利」とだんまりを決め込む若手、古手は危機感を持っていたとしても、とても応援する気にはなりません。後で自分だけは違うと、「自民党の危機」を訴えて世間にアピールして選挙を有利に運ぼうとする人がいたとしたら、人間として信用ができません。この有事に、自分の意見を引っ込めて回りの様子を探る人を信頼することはできません。
 
 福田さんは本当に腹の読めない人。小泉さんはワンコメントで人の感情に訴えるのが巧みだと評価される一方、言葉が足りないと非難された。それでも短いコメントで国民に訴えていた。福田さんが総理になったら、国民にちゃんとメッセージしてくれる人なのか。まさかだんまりを決め込んで「俺の腹を読めないのか」と開き直ることはないだろうか。福田さんが総理になった後のイメージが沸きません。本当に不思議な人だと思う。