米国FRBは、注目されていた米国FFレートを予想された下げ幅上限であった0.5%引き下げました。私の大外れでした。「0.25%引き下げて、再利下げをにおわす」という、当たり前のシナリオで考えていました。ある意味で今回のFRBの政策決定は意外でした。「各国中央銀行は、サブプライム問題を発端にした世界的な信用収縮の度合いがそれほど深刻なものだと認識していたのか」と、私は意外に受け止めました。私はこの問題は時間が解決してくれるものだと考えていました。そしてこの9月が対応で一番混乱する時期にあり、相場の底近辺にあると考えていたからです。
 
今回のFRBの引き下げ決定により、市場は次の引き下げを期待します。インフレを牽制する金利引き上げは大義名分を整えないと市場が納得しないでしょう。原油や金、新興国株式など、短期の利ざやを狙った投機筋は、鬼の居ぬ間に一稼ぎをしようと、虎視眈々、ギラギラしているようにも思えます。
 
為替動向はしばらく不安定な状況が続くのではないでしょうか?サブプライム問題で各国金融市場の健全度が問われています。解決が遅れていて、信頼を欠く、市場の為替は売られるでしょう。
サブプライム問題で傷みを持たない市場はありません。「あそこよりはマシ」という相対比較で資金は動き、その度に為替は上下します。米ドル売られ、ユーロ売られ、英ポンド売られ。何が安全とは言えなくて、金や原油が買われます。
 しかし私が何よりも残念なのは、世界同時金利高の流れが止まってしまったことです。金融不安を抱えた中でキャピタルゲインを狙うのはしんどい、さりとて固定すべき長期金利は低い。非常に中途半端な投資環境に入りました。ここは「吹き値(急騰して思いのほか割高になった値段)は売り、安い場面があれば買ってあげるよ」的な構えでいかがでしょうか。
 くれぐれも「あの時買っておけば」とか、「あの時もっと買っておけば」と自分を責めることはよしましょう。焦りは次の大きな失敗の元です。チャンスはまた来ますから。