これまでユーロ高基調に対してユーロ諸国は非常に忍耐強い対応だったと思います。もし日本で同様な円高が発生していたら「戦後最長の景気回復」なんて言ってられない状況にとっくの昔に陥っていたでしょう。ユーロは世界で最も体力がみなぎっていた集合体のはず。そのユーロ諸国から悲鳴が上がると言うことは、世界同時景気回復の恩恵を受けた国で、もはや景気の持続に対して余裕のある国が無くなってきたという表れではないでしょうか。
 「いい加減にしろ。米国や日本ばかりが何故のうのうとしている」という怒り。
一方でユーロが強いからユーロ世界のインフレが抑制されていたという恩恵もあったはずだが、国民は景気の停滞感に苛立ちを感じ、政府は外国のせいにして、国民の不満に対するガス抜きを図ろうとしているのか。
 目の前の霧が深くなってきて視界が悪くなれば車のブレーキを踏む回数が増え、ついには大渋滞が発生します。こんなときのいらいら運転は事故の元。視界が開けるまで、車の中でゆったり過ごしたいものです。「何故前の車は進まない」とか「何故混むんだ」と腹を立てても何も改善しません。
 今回の戻りは「売っては見たものの思ったほど下がらなかった」という買い戻しであり、先行きに期待を持って買いが入ったわけではないと私は考えています。したがって、この位置は「何故下がらない」とか「何故上がらない」とか気を揉んでみるよりも、「上がっても下がってもおかしくない」という柔軟に考えられる投資スタンスが大事ではないでしょうか。その気持ちを維持するには「上がってもらわないと困る」、「下がってもらわないと困る」という極端に一方方向に賭ける投資の仕方をしないことだと思います。「ケーセラー、セラー♪、なるようになる〜♪」