結局、トランプ大統領は中国との貿易戦争を始めました。

多くの専門家は、「そうは言っても、米国の得にならない、力づくの貿易戦争を仕掛けることはしないはず。交渉を有利に進める脅しをかけているだけ」と楽観していました。

EUに対しても、隣国カナダに対しても。おそらく、日本に対しても例外ではないでしょう。

トランプ大統領が大統領である限り、「きっと、こうあるはず」とした当たり前の落ち着きどころにはならず、マーケットはそのたびに振り回されそうです。

そういう意味で、「何が安全なのか、安心なのか」を模索するマネーは、消去法で、やはり「米ドル建て資産」、とりわけ「米国国債」への投資妙味が高まっていくと思います。

「リスクオフで安全通貨円が買われて円高が進む」とみる専門家も多いですが、私はどうしても日銀の国債買い・ETF買いに支えられた日本のマーケットが「安全な先・受け皿」とは考えられないのです。

円が「安全である」とされる根拠は流動性の高さ。いつでも、どんな大きな金額であっても、同じような価値で売買できるという信頼性の高さ。しかし、今の国内市場は債券も株式も、日銀が「買うのを止める」と素振りを見せた途端に買い手が引っ込んでしまう、非常にもろいまーけっとになってしまった印象です。

 

もし、この先に円高・ドル安が大きく進むようであれば大チャンスとして、円資産からドル資産に振り向けるチャンスだと考えています。私は「リスクオフで買われるのは、消去法でドルしかない」と考えているので、この1ドル=110円であっても、「どうしたらドル資産を安心して保有できるか」を考えたほうがよいと思っています。