最近、「お勧めの投資信託はありませんか」という質問を多く受けます。大抵、投資信託に話題が向かうときは、相場が混迷期にあって、何に投資したら分からない、何に投資を誘導したら分からないという場面にあるときです。
 「投資対象を分散しておけばリスクが軽減され安定した分配金が期待できる」として、どこを見ても「資産分散型ファンド」ばかりで、正直言って、私は投資信託に対して食傷気味です。
 投資信託はプロが運用する、プロに託せる運用手段という原点に立てば、アクティブ型ファンドに目立ったものがないのが非常に残念でなりません。
 「この投信は●●に投資している投資信託なのですが、私がすごく好きな投信なんです」と、喜々として人に紹介したくなるような運用に特徴がある投資信託がほとんど見当たりません。「こんな運用は自分でやろうとしても無理、こんな投信だったら手数料が多少高くても仕方ない」、そんな投資信託はどこに行ってしまったのでしょうか。
 「こんな程度の実績ならインデックスファンドの方がストレスが無くていい」と、アクティブ型ファンド、イコール割高なファンドという図式。
 インデックス型ファンドで十分であるという評価であれば、今後ETF(Exchange Traded Funds)の種類が増え、もっと認知が広がっていったら、国内運用会社は必要とされなくなるんじゃないかと危惧します。運用会社の特徴が投資家には理解されず、規模の安心感で大きな運用会社だけが残る。
 株式に強い運用会社、債券に強い運用会社、アジアに強い運用会社など、特徴ある運用会社が数あって、その中で更に一番はどこかを評価、選別する投資家があって、運用のプロに対する尊敬が生まれるのだと思います。
 「インデックスファンドで資産の配分をいじっただけでプロみたいな顔をしているファンドに手数料を払うぐらいなら、自分でやるよ」と投資家に言われないように、運用会社には匠の技を見せてもらいたいものです。
 代わり映えのしない投資信託ばかりで、正直、退屈です。