「ディスカバージャパン」と聞いてピンと来ない方も多いと思います。1970年大阪万博終了後、「日本を発見し、自分自身を再発見する」というコンセプトで、当時国鉄が団体旅行ではなく、個人旅行を拡大しようと行ったキャンペーンでした。
 本日幕張では「東京モーターショー」。日本国内の車離れは深刻で、車業界の目は欧米、中国の市場に移っています。なんと国内需要が不振だということで、ビールまで中国に拠点を拡充するとのこと。
 安全とか、安心とか、誠実とか、信頼とか、を冠に掲げる企業は疑ってかかった方がよいと言われるように、わざわざ「美しい国」を掲げなければならないほど日本は魅力的な国、市場ではなくなってしまったのでしょうか。何故車が売れないのでしょうか。何故ビールが売れないのでしょうか。
車はあるに越したことがないし、ビールが嫌いになったわけでもありません。車が持てなくなった、買えなくなった、ビールが飲めなくなった、原因があります。課題があります。日本人として日本で生活がしにくくなっている現実があります。
 任天堂の株価はこの2年で5倍になりました。任天堂は一時ゲーム機業界では忘れられてしまう存在になるぐらい低迷した時期がありました。その後、子供からおじいちゃん、おばあちゃんまで楽しめる機会を作りたいと、攻略本が必要なゲームマニア向けではなく、極々シンプルで何も準備が要らない遊びを提供したところ、多くの支持者を引きつけバカ売れです。任天堂は国内のゲーム業界に先はないと欧米を意識していたのでしょうか。
 これまで特にゲームに興味を示さなかった子供やゲームは難しいと思っていた女性やお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん。今目の前にいる、普通の日本人のニーズがどこにあるのかだったのではないでしょうか。
 上場一部企業の予想配当利回りが1.4%台に乗ってきました。サブプライム問題を契機に世界同時金利低下で、しかも日本株式低迷により、相対的に日本株の配当利回りは魅力的になってきました。
 今後日本企業は決算発表が続きますが、事前に期待されていた「為替が円安になり業績が上方修正されて株高になる」というシナリオ崩れ、日本株全体の株価が軟調に推移しています。日本株は現在外国人投資家にとって、アジアの一部の国でしかありません。大国と考えているのは日本人だけかも知れません。同じアジアであれば、成長性があり、株価に勢いがある新興国に注目が集まるのは道理でしょう。 日本人でさえ、中国ETFが上場すると、現地でバブル化している更に10%以上も割高なETFを成り行きで買いに行くぐらい、日本株を素通りしています。
 私はこの春先、日本株は投資対象とする意味がないと見切りました。ポートフォリオに日本株式はいらないと断言しました。外債投資でしばらく凌ぎましょうと。
 今私は日本株に注目しています。「ディスカバー、日本株」。評価されずに、こんな厳しい環境でも売り上げを伸ばし、利益を確保し、次の時代を意識した戦略を持つ続けている企業。そんな人知れず頑張っている企業があると思っています。直ぐに値上がりすることは期待できないかも知れませんが、当面企業が利益から捻出した配当でしのぎ、世間がフェアバリューで評価してもらえる日を楽しみにしたいと考えています。
 くれぐれも、今買えということを申し上げているわけではありません。日本株の中に、将来の宝物が埋まっている可能性に目を向けて欲しいという気持ちをお伝えしているだけです。