株価は売る人よりも買う人が多ければ上がり、買う人よりも売る人が多ければ下がります。何を今更という話ですね。それでは価格が急騰するときや急落するときはどんなときでしょうか。
 たとえば急騰の場合を考えてみましょう。これまで売っていた人でも、株価上昇の勢い、強さを見て、もっと高く売れると期待できれば売るのを中断して様子を見ます。すると売る人が減り、売り買いのバランスが崩れて買いが優勢になります。更に上昇すると、売っていた人が買いをやめただけではなく、今度は買い方に回ります。すると更に上昇に弾みがつきます。そして更に、以前売った人まで我慢できずに買いに参加してくると、マーケットには買う人ばかりになり、株価は「糸が切れたタコ」状態。上昇に陰りが出て、そして下がり出さないと株価の急騰場面に収まりがつきません。急落は逆です。
 本日、JFE社長が原燃料の高騰により自動車用の「鋼材値上げ」を検討しているという報道がありました。一方で、燃料向け中国石炭価格が3年ぶりに7%安くなったという報道がありました。日本が中国産の調達比率を落としたことと、中国に輸出余力が生まれたことが理由らしいです。ここでひとつ言えることは、日本製の鋼材に代わりはないけど、中国製の代わりはあること。中国の高層ビルに使われるセメント・鋼材・ガラスは品質面から日本製を使わざるを得ないらしいです。
 これまで供給側だった中国が需要側に回ったことが原燃料価格の高騰につながりました。しかし、これから原価無視で生産した中国産素材が国内にジャブつき、世界にばらまかれます。品質面では差があるものの、価格が安いものが出回れば、その価格に鞘寄せも考えられます。「悪貨が良貨を駆逐する」。日本の素材メーカーの国際競争力に期待します。