ニューヨークダウ平均株価が一日で800ドル下げたり、安全だと思っていた香港が混乱状態にあったり、投資に慎重な方が増えるばかりの投資環境になりました。

この不安心理を払拭するために、またまた米FRB(米国連邦準備理事会)に大幅な政策金利引き下げを期待するムードがありますが、この金利引き下げ期待だけではマーケット環境が好転しないのはすでに日本で実証済み。にもかかわらず、政策金利の引き下げ期待しか買い材料が見つからないのは、これまでとは異なる投資戦略が必要だということではないでしょうか。

現象面では、1,200ドルだいだった金価格は1,500ドル台まで上昇、米国が政策金利を0.25%引き下げたときに2.14%まで上昇した米国10年国債利回りは1.57%まで低下してきました。

リスク資産を嫌い、安全資産を模索し、ある人は金(ゴールド)、ある人は米国国債を買いました。

これからでも「金」「米国国債」を買えるか・・・と迷いながらも安全資産を探す人増えています。

個人的には、これ以上の水準は「金は儲かる」とキャピタルゲインを求める人ならOK、資産の保険、ヘッジとして持つなら慎重であったほうがよいと思いますし、米国国債の利回りが1.5%を割り込むまで金利が低下したのであれば、わざわざ国債を買わなくても米ドルMMFで再び金利が上昇する機会を待ったほうがよいと思います。

つまり、これまでリスク資産の代わりに買われてきた「金(ゴールド)」「米国国債」もリターンがリスクに見合わない割高な水準に入ってきたと考えます。相場の常として、割高と思う水準からさらに行き過ぎて振れることはよくありますので、今後も金価格は上昇し、米国国債の利回りは低下するかも知れません。しかし、これから新規投資を行うなら途中で売却して利益確定をしておかないと損を抱える可能性が高い水準だと考えたほうがよいと思います。

それでは、何を対象に求めるか。私は、米ドル建て資産の中に対象があると考えます。特に、現在は1ドル=106円近辺に推移している米ドルは魅力的です。

いろいろな考え方がありますが、私は経験として、円に対して1ドル=107円~122円のレンジがドルの妥当な水準だと想定しています。時間の経過とともに、時々の円高、円安の局面はあるけど、いずれはこの水準範囲内に戻ってくる。つまり、1ドル=122円を超える円安・ドル高でドル資産を持つと将来損を抱え、1ドル=107円を超える円高であれば、為替で損を抱える可能性が低いという考え方です。

したがって、現在の1ドル=106円からさらに円高・ドル安が進むようであれば、「どこまで円高が進むのか」と不安になって、ドル投資に躊躇し様子を見ているのはもったいない。ここからの円高水準は円からドル資産に振り替えるチャンスだと私は考えています。

今現在、模索すべきことは、その日本人として割安になってきたドル建て資産で何に投資したらよいか。米国株式、米国リート、米ドル建て債券などなど・・・何が適当かを考えるかです。