1987年10月に発生したブラックマンデーの世界同時株安、2001年9月同時テロ後の世界同時株安、いずれの相場急変時にも、世界は日本の市場がどのように受け止め、相場がどっちに向かうのか注目していました。当時の日本には、その程度の重みがありました。
 現在は日本市場で株式が高くなっても、円が安くなっても、商品が上がっても、世界の投資家の参考になりません。むしろお隣中国、韓国、シンガポールの市場に注目し、結局ロンドン市場が開き、ニューヨーク市場が開いてからが本番です。日本素通り(ジャパンパッシング)から日本無視(ジャパンナッシング)の、非常に情けない状況になっています。
 景気は明らかに停滞し始めているのに、未だに「景気は堅調なり」と発表を続け、これまでは景気回復の自然増収に甘え無駄に目をつむり見直さずにきたくせに、自然減収が見えてきてから慌てて増税と騒ぎ立てる。「構造改革断行」と景気よくブチ上げて、たくさんの法案を通してきたくせに、いざ詰めに入る段階ではすべて骨抜き、しかも全て棚上げで先送り。こんな国に愛想を尽かしても当然と言えば当然。
 サブプライム問題でも、日本の金融機関には影響なしと言ってはいるけど、投資家は金融機関だけではないはず。隠れた被害者の存在を抜きにして、安易に「大丈夫」を連発する。事が明らかになると、「政府が全てを承知しているわけではない」と開き直る。「あーあ」という感じです。
 やはり、我々個人投資家は自分の資産は自分で守るしかありません。2002年、2003年の日本のどん底の時に、「日本という国はダメだけど、日本には優秀な企業と勤勉な国民がいる」と外人投資家は注目しました。外人に言われないと自信が持てないのはこれまた情けないですが、私もその通りだと思います。日本とトヨタ、日本と前川?どっち。
 捨てる神あれば拾う神あり。日本株を捨てる人、それとも拾う人。日本株を投げる人、それとも日本株が投げられるのを待つ人、どっち?
 日本企業や日本人の底力を一番知っているのは外人ではなく、やはり日本人でありたいと思います。