円高懸念にも、一時のようなパニック的な不安は治ってきたようです。3月に向けて円高が進むと見越してこれまで日本株が売られてきたわけですから、今後さらに円高見込みを材料に、再度日本株を売る人は少なくなると思います。
 ここにきて中小型銘柄の買い戻しが目立ってきています。現在はただ単なる「売りの買い戻しで、いずれまた売り込まれる場面が来るはず」と見ている人が多いと思いますが、こんな状態が今週、来週と続いたらどうなるでしょうか?
 もともと現在の株価はムードで売り込まれたものです。誰も現在の株価がいくらだったら妥当かなんて、わかりません。したがって、下がれば下がったで「そうなのか」と下がった株価を受け止めますし、逆に上がれば上がったで上がった株価を受け止めざるを得ないでしょう。
 現在の投資環境であえて買い材料はありませんが、「これまで売っていた人」、「これまで買うのを様子を見ていた人」が「売り」を止め「買い」始める動きが、市場のムードを「買いたい気持ち」に変える可能性があります。
 何よりも2%を超える配当利回りの存在は大きいですね。「これまで売っていた人」、「これまで買うのを様子を見ていた人」にとっては脅威です。「少し長い目で見たら戻りは売りだけど。目先は配当利回りで株式を買うような邪道な投資家の買いで株価が戻すかも知れない」と当然考える時期に入ってきたからです。
 日本株式相場は、こうした短期的な見通しの心理戦で、これまでのように市場の弱気が継続するのか、それとも目先のあるべき妥当価値に向けて底堅く推移するのか、の分岐点に現在あるのだと思います。私は売り疲れが見える現在の相場は当面後者の動きになると想定していますが、さてどうなるでしょうか。