携帯電話の高機能化に、ついて行けないのは私だけでしょうか。電話、メール、カメラ、音楽プレーヤー、テレビ、ラジオ、最近ではお財布、おまけにプログ作成まで。説明書に目を通すだけでも至難の業。人から「そんなことまでできるんだ」と聞かされて、自分の携帯電話の機能を知ったり、「何で突然音が聞こえなくなったんだ?」と知らずにロックをかけてしまい、慌てることもしばしば。「デジカメに今度は携帯電話機能をつけよう」という笑えない話が出るほど、高機能化にメーカーも振り回されている様子。
 以前新車に自分であればつけないだろう無駄なオプションをたくさんつけ、みかけの販売価格を上げておいて、値引き幅を大きくして「お買い得車」に見せるというやり方がありました。たとえば正規の値段は300万円だけど、特別に220万円での奉仕価格という具合。しかし案の定無駄になり、「必要な機能だけに絞り込んで、値段を抑えた方が良かった」という経験をされた人も多いのではないでしょうか。
 高機能化はメーカーが顧客ニーズを読めなくなった焦りの表れでもあります。ニーズにあったものを先回りして作るのがプロですが、ニーズをひねり出すという無理は、外れれば大きな損につながります。体力勝負になり、業界全体の力をそがれることにならなければよいのですが。