「内政問題である」と外国からの干渉に神経質になっている中国政府。中国政府の態度が頑なであればあるほど、中国政府の一挙手一投足に世界の関心は余計高まってしまいます。
 中国の株式や不動産の値下がりに伴う民衆の不安・不満が中国内政の混乱に拍車をかけているようにも見えます。2003年秋頃から続いた中国熱。かつてない正念場に立たされています。開かれた国として認められる国になれるのか、それとも孤立の道に入り込んでしまうのか。北京五輪の成功が中国の一層の飛躍の前提条件になっていただけに、対応を誤ると相場に対する影響は大きなものになると思われます。
 中国が窮地に追い込まれているときにこそ、日本はこの問題を曖昧にせず、態度を明確にすべきなのに現在のところ目立った動きはありません。「中国政府の対応を擁護する」、「中国政府の対応はおかしいと指摘する」。明確な日本の意思を表明しなければ、これだけの一大事に対して、日本は無関心で当てにならない近隣国でしかありません。そんな国を中国政府が重きを置くわけがありません。「相手をおもんぱかり何も言わない」のは美徳でも何でもありません。人間関係でも同じですが、そういう対応をしていると相手の信頼をいつまでたっても得ることはできません。
 なぜ「中国の開かれたイメージを傷つけないように、ここで透明な対応に留意しないと今までの偉業を台無しにしてしまうかも知れませんよ」と忠告できないのでしょうか?
 「今うちの中が大変で・・・」という内輪の言い訳は世界には通じません。