昨日は注目されたシティグループの1−3月期決算が予想の範囲内だったことが好感され(?)、ニューヨークダウは228ドル高の12849ドル、米ドルは一時104円64銭まで急伸し103円65銭の円安ドル高で終わりました。
 シティグループの1−3月期の最終損益は約5300億円、サブプライム関連の損失計上額は約1兆6千億円。昨年からの損失合計額は約4兆6千億円。この数字を見て、「予想の範囲内だったから上昇した」というのは、結果を見たコメントとしか私には思えないのですが。もし急落していたのなら、どんなコメントになっていたのでしょうか?かように、市場のコメントは後講釈になるものです。
 個人的には、「株式相場は下がる」、「ドル安は進む」と売り込んで利益を貯めてきた人たちが、いつか利益を確定したいと機会を狙っていたが、遅く入った利益の薄い人たちが「ジリジリと上昇する相場」に焦りが出ていたところに今回の急伸で、慌てて売りを買いに代えて決済したため、更に上昇に拍車がかかった展開だと思います。つまり今回の上昇はムードがなせる技で、長続きはしないと思います。しかし、下値の不安はかなり払拭されたのではないでしょうか。
 日経平均株価のCME先物は一時13850円を超え、13770円で終わりました。株式の専門家は13500円が上値の壁と指摘してきました。これを一気に抜けて日本に戻ってくる月曜日の相場が注目です。おそらく「14000円の壁は厚く、目先の達成感が出る」というコメントが大勢だと思います。それは、「先週と今週と何が変わったのか。今後気になる日本企業の業績発表も控えている。更に買い上がる材料は見当たらない」という理由が根拠になると思います。
 私もそう簡単に日本株式が更に急騰していく相場を想定しているわけではありませんが、いつ15000円程度までの戻りがあってもおかしくないと考えています。「株価が上がらない理由は?」や「ドル高に転換しない理由は?」と聞かれて、理路整然と誰もが答えられる今の投資環境はある意味異常ではないでしょうか?もし14000円を一気に抜けても株価がその後も堅調な動きであったり、ドルが105円台に乗せてもジリジリとドル高が続いた場合、ムードで下げた相場ですから、ムードで上げる相場が長続きしてもおかしくないのではないでしょうか?その可能性は大きくないと思いますが、可能性がある以上、今のうちに「日経平均株価が15000円になったら」、「ドルが105円に戻ったら」、その時どうするかを考えておくことをお勧めします。