株式専門家のコメントが口ごもってきましたね。「まだ安心はできませんが・・・」。下値が固くなり、売ってすぐ儲かる相場でもない。かと言って、すぐ上がる相場でもない。しかし、売りを仕掛けている人にとっては、なんとも嫌な相場環境が続いています。仕切り直しで、取り敢えず「売りを手仕舞う買い」が相場の底堅さを支える展開なのでしょうか。為替も同様の動きですね。特に豪ドル、ユーロの買い方は短期で良し、長期で良し。売り方には嫌な展開が続いています。目先為替で大きく円高に振れる懸念が遠ざかったのも、日本株相場には有利に働いています。
 日本の将来にとって不透明な要因が増える話ですが、山口補選で自民が負け、福田内閣が総辞職し総選挙ムードが高まれば、政界再編により現在の行き場を見失った日本に方向性が出ると歓迎する展開も予想されます。つまり日本株式の相場にとってはプラス要因になるのではないでしょうか。
 ところで本日は皆さんに告知したいことがあります。実は昨年の夏頃から、私は本を書いていました。私がとっても書きたかった内容です。初めて一人で書いたものですから、紆余曲折ありましたが、ゴールデンウィーク明けに出版の運びとなりました。
 これが先日実際かわされた話なのですが、
 「今度本を出すんです」。「どんな本ですか?前川さんの本なら楽しみですねえ」。
 「はい、債券投資の本です」。「・・・・・??」。
 彼だけではないのです。ほとんどの方が絶句。「よく出させてくれましたねえ」という反応です。出版業界では「債券投資の本は売れない」というのが常識だそうです。私をよく知っている同僚でさえ、「本を一人で書いたこと自体は価値があるから」と彼でさえ、売れないことを前提に話をします。嫁さんに話をすると、「そうでしょ。お父さんの話はやっぱりつまらないんだ」と追い打ちをかけます。
その発行を許していただいた奇特な出版元は「近代セールス社」さん。タイトルは「いま債券投資が面白い」です。是非、一度立ち読みで結構ですから、ペラペラと眺めて、良かったら手元に置いてください。
 内容は、私の持論ですが、「債券投資は投資のモノサシになる。投資はそもそも割安で投資して割高で売却し利益を確定して一サイクルが終わるもの。したがって、何が割安で、何が割高なのかを測るモノサシが必要であり、債券投資はあらゆる投資のモノサシになることに私は気付きました。良かったら、私の話を聞いてもらえますか?」というものです。債券の小難しい話をするつもりはありません。
 本の中には、これまで自分自身が行ってきた試行錯誤(どちらかというと失敗の方が多いかなあ)や相談者との不安、悩みの解決の手段として、どのように債券投資のモノサシが役立ってきたのか、も載せています。この本は勉強本でもないし、こうしたら儲かるのノウハウ本でもありません。「こんな本があればいいのになあ」と自分が常々願っていた本を自分で形にできました。
 「債券投資の本は売れない」と今後も世に出てこないのであれば、私にとってはラッキーなのかも知れません。「すぐには売れないかも知れないけど、瀬川瑛子の『命くれない』のように10年かけてでも紹介してやるゥ・・」と嫁さんに話すと、「その前に絶版になるんじゃないの?」と厳しい言葉。
 世の中には、見ていそうも無くても、どこかで必ず見てくれている人があるはず・・・・