昨日はトヨタの来期の営業利益が30%の減益で1兆6000億円という発表がありました。この2008年3月期は、円高、原材料高をしのぎ、何とか1%増益を確保したようです。
 年初から大きな株価下落が続いていたわけですが、その当時発表される企業の決算発表は大幅な最高益更新を示す進軍ラッパが連日鳴り響いていました。個人的には白けていました。過去にあった株価の高値の根拠を今示されているだけで、今後の株価予測の足しにならないと思っていたからです。
 しかし、最近は国内のリーディングカンパニーでも、「減益」、「大幅減益」の決算予想数字が目につくようになりました。来期の為替見通しは、大方ドル100円以下、ユーロ157円以下でしかも、更なる原料高と売れ行き不振を見込んだ上での数字です。
 そう言う意味では、最近私は「この企業は来期の業績悪をどこまで見積もってくるのかなあ」と楽しみにしています。最悪の事態を想定した数字を「どーん」と出せる会社は、会社の将来に自信がある表れであり、環境に振り回されず、淡々と役割を果たしていこうという意志のある企業だと私は思います。
 年初の決算発表が過去にあった株価の高値の根拠であれば、最近の決算発表は過去にあった安値の根拠が示されているのだと私は見ています。堂々と減益予想を発表する会社の中に、これからを期待する企業が見つかると思います。
 ところで、私の本「いま債券投資が面白い」がまだ店頭に並んでいないようです。気にとめていただいた方から、「何度か書店をのぞいたけど、見当たりません」という連絡をいただきました。「ツチノコを見た」ではないですが、幻の本になっているようです。早いところでは本日、遅くても来週中には、書店で発見可能になると思います。ただ、並ぶ書店が限られています。時間のついでがありましたら、書店に足を運んでいただければ幸いです。