あえて米国FRB議長バーナンキ氏は「ドル安が輸入物価や消費者物価の歓迎できない上昇を招いている」と、現在の為替水準に対する不満を表明しました。
 これまで各国から米国政府のドル安を放置する姿勢に牽制が繰り返し入っていましたが、米国の中では「ドル安に対する危機感」が余りありませんでした。しかしさすがにここまで、原油・ガソリン、そして穀物価格が上昇すると、ドル安を放置するスタンスを見直さざるを得なくなったようです。しかし世界にインフレ懸念が広がった今となっては、急なドル高・自国通貨安は自国のインフレ懸念をあおることになりかねないので、手放しにドル高を喜べない各国の事情もあります。
「緩やかなドル高」、「少なくても為替の安定」が市場の期待するシナリオだと思います。
 すでに傾向として現れていますが、「為替の安定」イコール「海外の高金利を享受出来るチャンス」が広がることになりますから、日本人にとっては外貨投資の効率がアップします。そして急激な円高への懸念が薄くなってくれば、日本株投資にとっては大きな売り要因が消え、有利に働きます。
 「なんかまた、前川がポジショントークしているよお」と思われる方がいらしゃるかもしれませんが、個人的には、現状よりも更に円安・株高が進めば、株式への新規投資は慎重に見ています。これからは、金利物にも注目です。
 そうはいっても目先は円安・株高。私のドタ感であてにはなりませんが、日経平均株価で15000円台、1ドル=108円台の水準に今月、乗っかってもおかしくないと考えています。