昨日、私としては最長のセミナーで、投資信託の話を5時間しました。話した方がクラクラしているわけですから、聞いている方は大変だったのではないでしょうか?
みなさんがノリノリで聞いていただけたので、つい息切れするほど頑張ってしまいました。
 皆さん、熱心でした。本もたくさん読んでいるようでした。ただ皆さん、情報が整理できず、困惑しているようです。世の中には「いかがなものか」的な論調のタイトルが多く、しかも「目立つ売れ筋金融商品叩く」という種類の物がほとんどなので、「じゃー、一体どんな風に投資を考えたらいいのか」という答えが見つからない。「聞けば聞くほど迷うばかり」という様子でした。
 私は申し上げました。「投資に正解はなく、いかに納得ずくで行い、継続できるかが大事です」。「投資はやる前よりも、やった後の方が悩みが多くなるものです。投資した後の悩みを聞いてくれる人を見つける努力をしましょう」。「投資をする前に全てを理解して行うことは無理なことです。投資したから理解できることが多くあります。投資する前に必要なことは、リスク、最悪な事態を覚悟して臨むことです。そうすれば、投資に大事な平常心を失うことが少ないでしょう」。
 「こういう投信は悪い投信」。世の中に、存在自体が悪というマルッポ悪い金融商品なんてありませんし、マルッポ良い金融商品なんかありません。必ず投資家にとって、良い面と注意すべき面とがあるはずです。ですから、「どこが良い面で、どこが注意すべき面なのか」を偏り無く説明して、本人のスタイルにあったものであるかを検討できるように導くことが大事だと私は思います。
 そうしないと、過去の物は全て悪い物として切り捨てられて、新しく出る物に期待するしか無くなります。特に最近の新しい金融商品はマニアックで、シンプルな物が少なく、時代が求める「Simple is Best」に逆行しているので、戸惑う投資家が余計気の毒に思います。
 金融商品は道具でしかありません。道具の性能を高めるよりも、道具の使い方、使いやすさを理解してもらえるような、投資家へのアドバイスが必要なのだと思います。
 ところで、出版元近代セールス社で私がお世話になっている人から連絡を頂きました。
「本日の日経新聞朝刊1面に「いま債券投資が面白い」の本の紹介をしていますよ」。
アチャーと思いました。読み飛ばして気付きませんでした。ありがとうございました。