昨日NHKの番組でNHK職員のインサイダー取引を検証していました。対応策の中で、就業中の株式取引禁止というものがありました。一般に「業務に支障がない状況であれば構わないだろう」と思う気持ちで、就業中にパソコンや携帯電話から株取引している人はいるでしょう。確かに、就業中に、パソコンであれ、携帯電話であれ、「あいつ株式取引をやっている」ということが他の人にわかれば、「業務に支障がなければいいんじゃない」と好意的に考えてくれる人はほとんどいないでしょうし、ましてや外部の人がその様子を見れば、その業務内容の信頼性まで疑われるかも知れません。やはり、就業中に株式取引などの発注を禁止する意味はあるようです。
 しかし逆に言えば、就業中取引の発注ができないのであれば、株式のポジションを持ったサラリーマンは株式を売買するのにわざわざ会社を休まなければならないのでしょうか?
休まないまでも、株式取引には指し値注文がありますから「いくらで買い」、「いくらで売り」を相場の先行きを予測して注文を常に出しておいたり、「アラーム」という目標株価に入ったら携帯電話やパソコンに連絡が入るセットをしておいて休み時間に発注するとか、工夫が必要です。これも、機械操作になれていて、そこまでしても「株式取引をやりたい」という能力と意志が必要です。そんなことができる、もしくはそこまでしてもやる人がどれほどいるでしょうか?
 「貯蓄から投資へ」というスローガンばかり空回り。実際、投資をやろうとしたら、面倒くさいことばかり。「株式をやりたい」、「投資をやりたい」と思う人が、「どうして途中で躊躇してしまっているのか」、「その障害を取り除くにはどんな手だてがあるのか」について、スローガンを言い放しで何も改善策がなく、個人の自己責任を押しつけられる。未だに株式投資をやる人は「不労所得を得ようとする不届きな奴」という印象のままです。
 就労中の人でも、自分の代理で株式の発注を代行してくれるサービスがもっと簡単な手続きでできないものでしょうか?「本人確認を徹底する」という大原則があり、本人以外の発注はほとんど困難な状態です。
「あれもダメ」、「これもダメ」だけではなく、その「ダメな行為をせざるを得ない背景がどこにあるのか」に戻って、どうしたらそのダメな行為をしなくてもすむようになるのか、もう少し柔軟な考え方で「決まり」を運用してもらわないと、投資なんていつになっても根付くことはないと思います。