2009年1月に上場企業の株券がいっせいに電子化される予定です。これにより、株券自体は無価値、まさに紙切れとなってしまいます。しかし、証券保管振替機構と日本証券業協会が7日に発表した内容では、個人投資家が自宅や貸金庫で保管している「たんす株」が2008年3月末現在で約130億株に上るとのこと。ちなみに、07年9月から10億株しか減っていないらしい。
 さすがに、このペースでは「間に合わない」、「事務が混乱する」と焦りが出てきました。1月までに手続きが無事完了するのは困難だと見る向きも増えています。
ある証券会社に質問をしてみました。
 「株券を担保にしている場合、株券が電子化された場合に株券は当然無価値になりますよね。担保で取っている人は困りますよね。どんな手続きを取ったらよいのですか?」
「まだ具体的な手続きが決まっていないんです・・・」。株券を担保にとっている人、世の中にたくさんいるはずですよね。
 担保にとっている人が自分の口座を作り、そこに借り入れをしている人の名義(他人名義)で株式を入庫するのか、それとも借り入れをしている人が自分の口座を作り株式を入庫し、質権がついた株式として登録手続きをするのか。いずれにしても、担保物件を勝手に処分されないように手立てが必要なわけです。
 でもこれって担保物件を預かるだけですから、証券会社にとって、手続きが面倒なだけで得になる話ではありませんね。証券会社の対応も消極的なわけです。
 「株券が無価値になる」という言葉、北風をビュービュー吹かせていますが、預ける株主は面倒くさい作業にうんざりし、受け入れ側の証券会社も「優良顧客の開拓なら前向き」ですが草の根を掘り起こすまでの気力は伝わってきません。
 したがって、株主自身が自ら動きやすいように、手続きがカンタンに行えるようにもっと整備する必要があると思います。正直、手続きの面倒くささに、やる気がある人もなえてしまうのが現状です。
 「あんなに前から分かっていたのに、何故こんなに「考えの足りないこと」を機械的に始めてしまったのだろう??」と年金特別便の二の舞にならなければと思います。