私は現在のように相場が混迷状態にあるときは、投資は「シンプル イズ ベスト」、わからないことには手を出さない、慎重であることが大事だと思います。金融機関側の対応としては、新しいことを始めるよりも、既存顧客のフォローをきっちりすることの方が大事だと思います。
 しかしながら、世の中には「あれれ??」と思うことがあるんですねえ。地方の証券会社同士が連携し、外資系の金融機関が開発した金融商品を販売する。大手金融機関との対抗上、コスト・条件で不利にならないようするというメリットがあると日経の記事に背景が載っていました。
「国内企業3社の株価に連動する他社株転換条項付債券」、「農産物の先物価格に連動する仕組み債」。こうした仕組み債を投資家が買いたいと望んでいるのでしょうか?投資家が買いたいのなら、説明もスムーズでしょうが、関心がない人に説明するには骨がいる金融商品です。金融商品取引法で定められた「顧客が理解できるまでの十分な説明」ができるのでしょうか?
 ふと、そんな頭で新聞を眺めていると、楽天証券では、「欧州排出権先物価格連動社債」、「ブラジルレアル/日本円連動社債」の案内が目に入りました。
「欧州排出権に投資したい」(上昇率を享受できるのは40%が上限であることを理解)、「通貨ブラジルレアルに興味あり」(元本も利金も通貨ブラジルレアルに連動していることを理解)という投資家が、自己責任でコールセンターに申込み、あらためてそこで説明を受ける。
 この一般的でない仕組み債を電話で説明して理解してもらう芸当は、投資家も説明する側も相当慣れたもの同士でなければむずかしいのではないでしょうか?
 いずれの仕組み債も字面を見ただけでは、「どれだけの損を覚悟したらよいのか」という目安が伝わってこないのは私だけでしょうか?けちをつけるわけではありませんが、説明責任を果たす自信がおありですか?