昨日は久々に証券会社時代の懐かしいメンバーと飲み会を楽しみました。バブルもバブル、まさに映画「バブルへゴー」の時代を一緒に過ごしたメンバーです。いろんなことがありましたが、当時は若いなりに仕事を任され、思いっきり仕事に、遊びに充実した日を過ごしました。
 参加した当時の上司とはひとつ、今でも申し訳なく、そしてその後の投資とのつきあい方でためになるエピソードがあります。
当時私は先物取引で相場観が当たり大きな評価利益を抱えていました。私としては有頂天でもありました。その上司も最初は同様に喜んでくれていましたが、しばらくすると事あるたびに、「前川、少し利益を固めておいた方がいいんじゃないか」と利益を確定させて、ポジションを少しずつ落としていくように助言を繰り返すようになりました。私はもちろん無視したわけではありませんが、もう少し、もう少しと爪を伸ばしました。結果、その後相場がじりじりと反転し、大分含み益を減らした後利益確定せざるを得なくなりました。
 これは、私の大きな反省点であり、教訓になっていますし、現在ある私の投資とのつきあい方の原点になりました。
 世の中に「買ってもいいんじゃない」とたきつける助言はたくさんありますが、「売ってもいいんじゃない」という助言をしてくれる人はほとんどいません。
「売ってもいいんじゃない」と助言した後、さらに相場が上昇し、「もう少し待てばもっと高く売れたのに」となることの方が圧倒的に多いです。「天井で売る」助言なんて、出来るはずがないのですから。そうすると、この「売ってもいいんじゃない」という助言は、助言者にとっては非常に勇気がいるものだということがわかりました。
 投資をあきらめてしまうきっかけの多くは、「いいところで買えなかった」ということではなく、「いいところで売れなくて大きな損を抱えてしまった」結果です。したがって、「いつ買うか」の助言以上に、「いつ売るか」の助言が貴重ですし、投資を途中であきらめることがないように、「いかに損を小さく止めるか」の助言が大切だということです。
 そういう意味では、「はやる気持ちになっている」自分に気がついてくれて注意してくれる存在が非常に有り難く思いますし、できればそういう立場で自分はありたいと考えています。
その上司にお会いすると、毎回そのことを思い出します。