野村アセットが9月1日に、上場投資信託(ETF)の売買単位を現在の売買単位の10分の1に引き下げるという記事が日経にありました。個人投資の売買を活性化する狙いと説明があります。
「信託報酬の安さ」という話題が先行している割には具体的な投資家の姿が見えてきません。そのため、今回の売買単位の引き下げはETF投資の環境整備として、必要な一手だったと思います。これにより、また一歩、通常の投資信託との比較で優位性が高まりました。
 ETFは非常にシンプルな金融商品なので、投資家に対しては、仕組みよりも使い方をイメージできるような提案が、より必要だと思います。
 手品、奇術でもそうですが、大がかりな仕掛けものよりも、目の前で見せてくれる「トランプ」や「コイン」の手品の方が感動を受けます。ETFのような、「Simple is Best」の金融商品は、自分仕様で利用できる投資家を育て、増やしていけば、勝手に大きくなるマーケットだと私は思います。
しかし、品揃えをして、仕組みを説明するだけでは、個人投資家は利用のイメージがつかめず、マーケットには成り得ないでしょう。マーケットを作る関係者の努力が必要です。
 大きな事、新しいことはいりません。できること、投資家が望んでいること、不安に思っていることを、コツコツやっていくことだと思います。
私が思う大事なことは、仕組みの説明ではなく、投資家が「いかに利用していくか」のイメージ作りを助けることだと思います。