昨日のブログでも書きましたが、個別対象の相場の値動きは理屈や背景などお構いなしに、需給で上下しています。したがって、来週は今週の流れがそのまま続くかどうかも需給次第。
 これまで最弱通貨を争っていた通貨米ドル、通貨円が浮けば、自信満々の原油など商品価格、通貨ユーロが沈み込む。
 こんな不透明な相場状況が今後も続くと仮定すれば、安全な投資先を求めるお金が流動性を重視する傾向が一層顕著になっていくと思います。
 そもそも原油など商品価格が高騰した需給面でのポイントは、流動性が小さな市場に大きな資金が一気に流れ込んだことによって価格がかさ上げされたことによります。したがって、相場がピークを打ったと認識する人が増えるにつれて、かさ上げされた利益を確保しようと思えば、流動性が確保されているうちに、売り逃げようとする人が増えます。最初は利益確定のタイミングをはかって売りに躊躇していた人も、毎日のようにジリジリ下げると「早く売っておけば良かった」という気持ちが大きくなります。
 そして短期で儲けようとしていた投機家や資力に乏しい投資家は思惑が外れた結果として、手じまいをしなければなりません。ここが原油価格で言えば120ドルでしょうか。そして、小反発を繰り返し、下方トレンドが続き、100ドルにさしかかったところは緊張です。これを切れば「80ドルも」という弱気の話も出るでしょうし、147ドルは当面の高値だったというコンセンサスになるでしょう。
 不動産、新興国株式、そして商品と続き、「あれほど余ったように見えていた資金がどこに行ってしまったのか」という低調な相場環境になることを受け止めた上で、割安をじっくり仕込むという投資スタイルを我慢して維持できた人にチャンスが残されます。相場はクールダウンの時期に入りました。
 今、これからが、「これまで投資が必要だ」と考えてきた人にとって、大事な時期になります。これまでの相場は、「相場の良いとき、悪いとき」を自ら経験し、なんとなく理解できるようにしてくれた貴重な時間でした。そして今後はその経験を生かして、自分にあった投資スタイルを身につけるのに良い時期に入ります。目先の相場動向に振り回されず、ゆったりと「自分は投資とどんなつきあい方をしていくのか」を固める時間にあててください。