通貨ユーロ安。対ドルでは、ついに1.4656まで下落、たった1ヶ月ほどで半年前の水準に押し戻され、ニューヨーク原油価格は一時111ドル台、ニューヨーク金は9ヶ月前の水準である775ドル程度まで下落しました。一方、対極の動きの通貨米ドルは円に対しても、110円70銭までドル高となりました。
 現在の通貨米ドルの位置から更に一段とドル高が進むようにも思えず、ひとまず通貨ユーロ、原油、金の価格もここから大きく下げる要因も見当たらないのですが、何分にも現在は理屈が通らない、需給が決める相場ですから、目先の動きを言い当てるのは困難な相場です。特に原油価格のように、「150ドルの価格が妥当かどうかわからないけど200ドルはあり得る」という価格の妥当性を見失った相場にいったん調整が入ると、下値が固まるのに時間がかかりそうです。個人的には100ドルを切らないと、本来の下値のコンセンサスは出来上がってこないのではないかと考えています。
 ここのところ、「前川さんの時代になってきましたね。債券に関心を持つ人が多くなってきたでしょ?」という話を聞かれることが多くなりました。私の時代が来たかどうかは別にして、債券投資に光を当てる人が少しずつですが、増えてきたような気はします。
 昨日、本屋で債券の本を探しました。やはり、ほとんどありませんね。その数少ない本をペラペラと立ち読みをしてみると、「これはうまくまとまっているなあ。良い資料になるなあ。一冊手元においときたいなあ」と本のできあがりに感心しました。実は私が「いま債券投資が面白い」を書くときに、これまで出ていた本は一切目に入れず、書いていました。今思うと、それは正解だと思います。もし読んでいたら、「あれも書いて置かなくちゃ。ここはもっと詳しく」と細部にこだわりすぎて、「債券を利用すると、こんな資産運用の仕方が考えられますよ」というメッセージがあまり伝わらなかったと思います。
 読者の方からの「債券っておもしろそうですね」、「外債投資に興味を持ちました」、「是非実践してみたいです」、「投資の選択が広がり、いい話でした」という声をかけられると、走り出したくなるほどうれしく思います。