本日の日経広告で大和証券は、外貨MMF、新発・既発外債、FX取引をラインにして、投資家に外貨取引の充実したサービスを提供すると宣言しました。私はずっと思ってました。何故、大手証券はフルラインナップでいろいろな金融商品を揃えているのに、「次これやってみよう」という単発の仕掛けしかできないのか。非常にもったいない。「他との強みがどこにあって、何故活かせていないのか」ということを経営や企画の立場の人が普通に考えていれば、誰もが行き着く答えなのにと。
現場や投資家のニーズや不満を吸い上げられていない証拠だと思っていました。
 外貨取引のサービスを充実すれば、投資環境の変化に伴い、国内の取引にも関心が高まります。「外貨取引はどうかな、国内取引はどうかな」、こういう目配せが常にできていれば、「売れ筋の二番煎じの御利益」を狙って血眼にならずとも、自ら投資家をリードする提案ができるようになるのではないでしょうか?今回の大和証券を習って、野村證券も日興コーディアルも、充実した外貨取引サービスの質を競い合ってもらいたいと願います。
 ただし外貨取引はいくらラインナップを充実させても、ただ並べるだけでは一般の投資家は「どう利用したらよいか」に戸惑うばかりです。金融商品の仕組み・特徴の説明はもちろん必要ですが、「外貨取引をどのように利用したらよいか」という使い方の提案が欠かせません。
 投資家に自己責任を負わせようと、インターネット取引に誘導しようとすれば、企画倒れで実は上がらないでしょう。外貨取引の相談を気軽に受け付け、外貨投資の魅力を伝える担当者の存在が必須条件です。大和証券は経営の重要課題として、一時的な思いつきではなく、「外貨取引は大和証券で」という認知を広く投資家に浸透するように、人材育成を含めて、目に見える真剣な取り組みを期待します。
 以前、このブログにも投稿いただきましたが、私はここ数年、「大和証券の外債」で情けない話を何度も聞いています。
 
 「支店で既発外債について説明を聞いたら、誰もまともに対応できる人がいなかった」
 「米国ゼロクーポン債を買いたいと相談したら、取り扱っていないと言われた」
 「既発外債の取り扱いはしていないと言われた」
 は〜あ?ラインナップの充実もさることながら、会社の顔である、窓口担当者が「外貨取引の良き語り部」であることの方が重要です。せっかくの取り組みなのですから、恥をかかないように。
品揃えを充実させれば、インターネット取引だけで外貨取引が活発になるなんて考えを持っているのであれば甘いですよ。