株ダメ、難しい金融商品ダメ、国内金利には魅力なし。ということで、外国債券投資・外貨投資セミナーの開催案内が増えてきています。外債投資大好き人間の前川としては、この機会に外債投資に注目して、今後の選択肢として考えたい人が増えることを喜ばしく思っています。
 外債投資・外貨投資に取り組むときに一番重要な要素は、為替リスクを回避することではなく、いかに上手につき合っていくかを、取り組む前に知っておくことです。
しかし、どうも外国債券セミナーを開催する趣旨が「自分が販売している外国債券を売りたい」という販売促進を狙ったセミナーで、投資家に対して外債投資とのつき合い方のヒントを伝える趣旨のものが少ないのが残念なところです。
 外債投資の魅力である「金利の高さ」などはわざわざ強調する必要はありません。強調すべくは「為替リスクがどういう存在で、そのリスクはどの程度大きいものか」、そして「そのリスクをとっても外債に投資するメリットがあるのか」、「外債をどんな風に利用したらよいのか」を投資家がイメージできる内容でなければ、わざわざセミナーに出向いて聞くまでもありません。
「外債の金利が、国内の金利よりも高いのは当たり前の事実」だからです。
 むしろ、その高い金利を損なわないように、日本人が享受するためにはどんな工夫をしたら良いか、為替リスクとのつき合い方が聞きたいところです。
外債を購入すればいずれ満期を迎えます。途中には利金が入ります。外債投資を勧める販売会社は、当然満期を迎えた外貨資金、利金として受け取った外貨資金に対して、外貨のままで運用する手段を用意するのが責任だと思います。
 もし外貨投資を考えている人は、販売している金融機関が満期になった、利金として受け取った外貨資金の受け皿をちゃんと用意しているかを確認してから投資しましょう。
それを用意していない、しかも、そのことに対して疑問を持ちえていない販売金融機関は、「外債を売ることだけに関心がある」だけで、「外貨投資のその後には関心がない」と評価を受けても仕方ないでしょう。みなさん、よーく見極めてください。この点を見失ったセミナー主催者であれば、終了後、「何故外貨の受け皿を用意していないのですか」と質問してください。
 私の願いは、外貨投資を行う環境整備を、一時しのぎではなく、どの金融機関も熱心な対応、取り組みをしてもらえることです。