昨年秋にテレビで、女子プロゴルファー福島さんの米国の自宅を「購入したときよりもかなり高い値段で売ってくれ」という話があると聞きました。本人は気に入っている自宅だし、もう少し高く売れるかも知れないから、もう少し様子を見ると話していました。私は将来手放すつもりがあるなら「売ることを真剣に検討した方がいいのでは」と正直思いました。
 値動きのあるものは「一番の高値」では売れないし、「一番の安値」では買えないものです。買いたいと言われると売るのが惜しくなるのは人情ですが、買いたい人の多くが長期投資ではなく、「今は買い時でもっと高く売れる場面がある」と短期的な利益を狙って買いたいと言ってきている場合は、その物件価値は高い水準に入っているということです。したがって高値で売れる自信がなければ「先方からわざわざ買いたいと求められたら売り時が近い」と私は考えます。
 逆に明らかに買った水準よりも安くなっているにもかかわらず「先方からわざわざ売りたいと言ってきたら買い時であるかを検討する時」と考えます。そこには理屈抜きで売らなくてはならない環境・状況が重なったもので割安な状態であることが多いからです。もし将来買ってもいいと思うものであれば、検討してもよいのではないでしょうか。
 「求められるときが売り時」。私がそういう風に感じているのは、何度も売り時を逃し後悔した経験からです。人から「そろそろ利益確定した方がいいんじゃないか。安いなあと思ったら、また買えばいいんだから」と言われて、その後高値を迎えるのですがそこでは売れず、結局思った利益を確保できないという経験です。人のアドバイスに聞き耳を持つことは大事ですね。