本日の日経朝刊で、先日私が書きました「あなたの投資信託選びは間違ってないか?」の宣伝が載っています。
 私はコンサートが実は苦手です。「みんな盛り上がっているかあ」とか、「みんな元気ないんじゃないかあ?もっと乗って、乗って」と舞台の上の人間から言われると、何か強要されているようで、非常に不愉快な機会になるからです。「盛り上がっていない」、「乗っていない」のはそちら側に事情があるのであって、プロであれば素直にその反応を受け止めて努力しろと思うのです。
 しかし。その私が恐縮ですが、あえて宣伝したいと思います。私は、投資というものは「ひとりだけで継続していくのは難しいもの」、そして「悩みや不安などを聞いてくれる人が周りにいれば心強いもの」だと思っています。しかし、世の中は「自己責任」、「インターネット取引偏重」時代に入り、「自己責任に耐え、ひとり悩み困っている人」であふれかえっています。私は、この方々を「投資難民」と呼んでいます。
 現在、金融機関は金融商品の販売に自信を失っているばかりでなく、かつて案内した金融商品でクレームになることはないかと心配しています。現状では、金融機関自体が投資難民を救う側の立場に立つことは期待できません。したがって、投資難民でいる投資家が、前向きに投資と付き合う投資家に変わる方が現実的です。
 私の子供たちは小さい頃、虫かごいっぱいにセミを捕まえ、更に捕まえようと、爛々とした目で木々を眺めたものですが、今はからっきしだらしなく、死んで横になったセミさえ、怖くて近づけません。追う立場は強いのです。セミと金融機関を一緒にしてしまうのは恐縮ですが、金融機関から追われる立場をつくるから、「売りたいものを押しつけられる」と金融機関に対して、胡散臭い印象をもってしまうのです。こちらから金融機関を追いかける立場に変われば、投資難民から解放されます。この本は投資難民の方をひとりでも多く救おうと考えて書いた本です。
 金融機関と前向きに向かい合うために必要なことを書きました。こうした閉塞感が漂い、あきらめがちな相場、投資環境だからこそ、読んでいただきたい本です。
もしこれが私の本でなくても、「投資難民から抜け出たい」と考えている相談者には紹介しているでしょう。自分の本であるが故に、気恥ずかしさが一杯ですが、あえて宣伝をさせていただきました。
「なんだ、自分の本の宣伝ばかりしやがって」と不愉快に思う読者の方もおありでしょうが、この本の存在を知ってもらわない限り縁がありません。しかし内容については、「よかったでしょ。盛り上がったでしょ」と強要するつもりは毛頭ありません。読者の方の厳しい批評は受け止めて、精進の糧とさせていただきます。