日が暮れてしまった夜道は、「更に日が暮れるわけではないので、いたずらに心配することなく焦らず行こうよ」ということわざです。これを題材にして、ある金融機関の代理店向けにコラムを書きました。ある金融機関の目的は、代理店に対して「話のタネ」となり、できれば顧客とのコミュニケーションの役に立てばいいと考えです。しかし、この「夜道は日が暮れぬ」という題目は暗いイメージがあるという理由でボツになりました。できれば、こういう金融環境なので、相場・投資環境の暗さを思い出させるような内容は避けたい、触れたくないという考えでした。
 私の「今は辛い環境だけど、ここは踏ん張りどころ。ここであきらめてしまってはもったいない。せっかく、ここまで頑張ってきたのだから。次のチャンスを生かせるように今できることをやっていきましょう」というメッセージにペケされたわけです。
 「環境が悪いから」「お客さんの耳障りが悪い話だから」
そんなときだからこそ、お客さんは今後の話を聞きたいし、不安を聞いてもらいたいときなのに。
「ほとぼりが冷めるのを待つ」、「寝た子を起こすようなことはしない」。そんな対応で、人の信頼を得るのは無理だと私は思うんです。こんな時こそ、一緒にお客さんと悩んで考える担当者であるべきだと思うんです。
 本日日経新聞の記事で、投資家の82%が評価損を抱えているというアンケート結果ありました。
日本の財務体質が良好で破綻リスクがほとんど考えられないトップ企業まで解散価値以下の株価になっているものが目立っています。「現在は割安に評価されているものがたくさんある」という見方は楽観的過ぎるのでしょうか?確かに相場だから行き過ぎることはあるけど、ここから更に価値が下がって当たり前と考えるのは悲観的過ぎるのではないでしょうか?
 
 答えは後にならなければ出ませんが、「夜道は日が暮れぬ」、「夜明け前が一番くらいもの」、「夜明けの来ない夜はない」。ただどうしようと慌てる段階から、そろそろ、今自分で何ができるかを受け止めて考える段階に入ってもよいと考えます。