昨日、米国FRB(米連邦準備理事会)がフェデラルファンド金利(FFレート)の誘導目標を、大方の予想を超える大幅な引き下げを行い、年0.00%から年0.25%に設定し、さらに資金をジャブジャブに供給して実質ゼロ金利政策を取ると宣言しました。
 ついに日本の政策金利0.3%をも下回る世界最低金利の維持に踏み切ったのです。
 ある意味、設備投資が冷え込み、個人消費の灯も消え、金融機関は貸出の役割を果たせなくなった今、回復するまでは仕方ない選択だと思います。
 ついては、日米金利差は逆転し、「円高・ドル安はさらにすすむゥ」という話が出ていますが、私は米国の政策金利がゼロ金利になり量的緩和に踏み切ったことで、相場は行き過ぎるものですから今が円高の絶頂であるとは言えませんが、金利差縮小を材料にした動きはいいところに来たと思っています。
 為替の動きは相対的なものです。これ以上の金利差縮小の余地はほとんどなくなったわけですから。次は逆、「どこで米国金利と国内金利との間で内外金利差が拡大するのか」に関心が向いて円高修正のタイミングに我々は関心を持つべきだと思います。
 ついこの間のことです。「内外金利差がこれだけ開けば円安になるのは当たり前だ」と信じて、外貨投資にいそしんでいたのは。しかし、内外金利差が大きいことで円安が進むなら、際限なく円安が続いてしまう、おかしな話になってしまいます。
 内外金利差がさらに開いていていくことを期待して、円から外貨に流れ、円が独歩安になりました。金利差の数字ではなく、金利差が開いていくスピードへの期待が円安を加速させたのだと考えます。
今は全く逆のパターンです。内外金利差が縮小するのを期待した結果が円高に振れるひとつの要因になったと考えます。そのひとつの要因である、米国金利はすでに日本の金利をも下回った事実は注目に値します。
 ここまで極端な、緊急時対応の政策が各国で取られているわけですから、相場は振れて当たり前です。
したがって、振れることを前提に準備しないと疲れて仕方がありません。つまり、円高になっているときは円安に振れた場合を、株安になっているときは株高に振れた場合に、どうするかを考えておきたいものです。
「どこまで下がるのか」、「どこまで上がるのか」と、ふと一方方向になる相場展開に気持ちが振り回されてしまいますが、そんなことはありえません。
下がれば上がるし、上がればいつか下がるのです。「ほーら上がった」、「ほーら下がった」と思える立ち位置にいて、冷静に眺めて今後を検討する大事な時に入ったと思います。
再び円安や株高に気持ちが乱される相場は必ず来ますよ。