あのトヨタ銀行と言われたトヨタ自動車が総額2000億円の国内普通社債を発行するそうです。こちらも昨日の三菱東京UFJ銀行のように、当初1000億円の予定だったのがニーズが高く倍増したとあります。期間は10年と5年で、利率はそれぞれ年2.01%と年1.34%です。
 トヨタ自動車はピカピカ銘柄ですから、格付けはAA+(ダブルエープラス)です。10年の国債利回りが現在1.28%ですから、その差は0.7%あります。10年後のトヨタの存在を疑う人であればべつですが、10年後存在する企業だと思えば、国債よりも0.7%高い利回りのトヨタを選びますよね。ついこの間の1年ぐらい前は、「まさかこの企業がつぶれるわけがないだろう」というピカピカの企業が発行する社債は、国債とほぼ変わりのない利回りで発行されていました。
 それがこの一年で、「この企業に貸して大丈夫?」と疑う世の中に変わってしまい、国債と社債の利回り格差がこんなについてきたんです。ほんと、様変わり。
 ちなみに、私は最近利率、利回りを表現するときは、年●%と、年を必ずつけるようにしています。
というのは、多くの日本人は預金の0.01%台に久しく慣れてしまった結果、「2.01%」と表現すると、満期までの10年間に受け取る合計だと勘違いされる方が多いからです。
 1%、2%の数字を聞くと、年に受け取れる利息だとは逆に実感ができないよう、だからです。
 今回のトヨタの後には、パナソニック、リコー、サントリーの名が上がっています。おそらく今、社債で資金調達を全く考えていない企業はないでしょう。機会あれば、我が社もと考えているはずです。「トヨタが2%台・・・。うちだったら・・・」と考えているはずです。
 沈むものあれば、浮かぶものあり。何度もお伝えしていますが、現在値上がり利益を目的にしたものはすぐの期待が出来ない忍耐の時ですが、「確定利回りで効率の良いものを」と長く待たれていた投資家にとってはチャンスの時が巡ってきました。
風は吹き始めたばかりですから慌てることはありませんが、社債・サムライ債の今後には注目してくださいね。