電話や訪問でしつこい勧誘を受けて、うんざりした経験はどなたにもあると思います。「そんなに良ければ自分で買ったら」とつい言いたくなりますよね。「すいません。台所で火を扱っているので失礼します」というのが一番無難な断り方だと聞きました。なるほど。
 余り知らない人から、うまい話が向こうから飛び込んでくるはずがありません。まずは疑ってかかることが必要です。「あなたのような信頼のおける人だったら、こちらも安心して案内が出来ます。わからない人には恐くて案内ができないんです」。「私は選ばれた人なんだ」と舞い上がってはいけません。「あなたに惚れ込まれるほど私はあなたを知らない」のですから。
 ベンチャーキャピタルという企業発掘のプロが上場公開を見込んで投資を行い、7年も経つのに公開見通しが立たない企業が611社もあるそうです。2007年には未公開株ファンドで投資の満期を迎える額が2347億円と今年の4.4倍になると日経新聞の記事にありました。未公開株は上場すれば宝になるかもしれませんが、上場できなければ換金が出来ない投資資金でしかありません。昨年来、未公開株の詐欺事件が絶えませんが、こうした「ババ抜き」の「ババ」の押し付け合いが背景にあるようですね。
 こうなると迷惑するのは実力のある未公開企業。投資家に選択眼がないので同じに見られてしまいます。したがって、これから投資する人にとっては本物の「玉」を割安に手にできるチャンスが多くなるとも言えます。チャンスが多くなるわけですから、焦らず慎重に投資を考えましょう。ミサイルが飛んでくるかも知れない未体験の環境にある現在は「自信があるときだけ参加する」というスタンスで、ちょうど良いのではないでしょうか。