米連邦準備理事会(FRB)が向こう6ヶ月で最大3000億ドルの長期国債を購入すると発表し、米国国債に買いが殺到しました。10年米国国債利回りは前日比で0.54%低下し、2.49%になりました。一日あたりの金利低下幅としては過去20年余りで最高の幅でした。インパクトの大きさから言えば、誰も想定していなかったタイミングで政策金利の引き下げが行われたサプライズに近い反応だったと思います。
日本の中央銀行である日本銀行も、昨日、毎月行う長期国債の買い取り額をこれまでの1兆4000億円から4000億円増額し1兆8000億円にすると発表しました。
いずれも、「こんなに大盤振る舞いをして、国債を健全な形で継続的に発行することが今後も可能なのか」と疑う市場の動きを牽制する意図があります。
 結果教科書的には、為替市場は米ドル安・円安となり、米ドルと円の関係では米ドル安・円高、その他通貨と円の関係ではその他通貨高・円安に振れた形になっています。
 しかし、いずれ欧州も同様に国債の買い入れを視野に入れてくることになり、早いか遅いかのタイミングの違いであって、一方的なドル安に振れるとは思えません。今回の出来事はインパクトが確かにありましたが、「円の独歩高の修正」というトレンドに変わりはないと私は受け止めています。
 米国では金融機関からローン債権を直接買取って、債務者に「貸しはがしはしませんよ。利子をせっせと返して、元本の返済をあきらめないでくださいね」と金融機能の回復に努めている様子が私には伝わってきます。
 これだけの金融危機です。そう簡単に、そんなに早く、自分たちが期待する条件が叶えられるわけがありません。今がすこしずつでも改善されているかどうか。その変化に対して、敏感でいたいと考えています。
 私は最近、真っ暗だった先に、たまに光が差し込んで来ているように思います。