麻生総理が、昨日また問題発言をした話題になっています。「株屋っていうのは信用されていないんですよ」という発言です。
 私は株屋という表現はもう死語になったと思っていました。株屋とは「株を売買させることで生計を立てる者」、つまり株式投資を提案するプロのことだと思います。
「どう提案したら、株式を売買する気になってもらえるのか」を常に考えている人です。そんな株式投資をプロデュースするプロが周りにいますか?
 法令で株式投資に制約を受け個人ではほとんど株式投資ができない金融機関関係者、株式専門家、そして報道機関関係者。この人たちは株屋ではあり得ません。
株式投資にかかる手数料の安さばかりを強調してインターネット取引へ誘導する証券会社は、自ら株式投資を提案することを放棄してしまいました。「株式投資のウキウキさ」が溢れ、伝わってくる語り部が見当たらないのは残念です。
「こうしたら儲かる」的なノウハウ本は山のようにありますが、これも袋とじ本のように開けてしまえばそれまで。ウキウキさが読者には伝わってきません。
 ただ「株を売買し手数料を落としてくれればいい。儲かろうが損をしようが知ったことではない」という輩は、麻生総理が例にした信用できない株屋です。でも以前は、それでもいましたよ。ただ話を聞いているだけで「俺も株式投資やってみようかな」と引き込まれてしまう株式投資の語り部が。懐かしいですね。
 証券会社は当たり前の金融機関を目指すな。投資の語り部を目指して欲しい。
株屋。いいじゃないですか。本人が投資を楽しんでなくて、何で人に伝わりますか。
最近証券会社の社員の方と話す機会があるたびにがっかりします。なんで普通のサラリーマンになってしまったのでしょうか。「株屋」、「証券マン」は、良くも悪くも、普通の商売とは違う味があったはずです。麻生総理の株屋発言は「株屋は特殊な存在だった」という受け止め方でよいのではないでしょうか。