経済指標も企業業績も、よーく見てみれば、よくも見えてくる数字が出始めました。とても安心できる数字ではありませんが、見方を少し変えれば、希望、期待が先に感じることができる数字です。油断はできません。いつガラガラと不安になる数字に変わりかねない頼りない状態、不安定な状況に変わりはありません。
 相場のターニングポイントは、ひとつの数字がよく見えたり、悪く見えたり、つながった数字を見て、弱気に見る人がいたり、逆に強気に見る人がいたり、こうした強弱の「まだら模様」が現れます。私は、今そんな「まだら模様」が出始めたように感じています。
 ついこの間まで、「資源価格の高騰は当たり前」、「危機迫るインフレ懸念」、「ドル暴落、円暴落」と騒がれていました。
 2010年は「何であのとき円高が当たり前だと考えていたんだろう」と振り返っていないでしょうか?円・米ドル相場のひとつをとっても、「円ドル相場は60円時代になる」という人あり、「170円時代になる」という人あり。
 私は為替相場と付き合っていくのに大事な視点は「どこまでの円高があるか」とか、「どこまでの円安があるのか」とか、天底を当てることではないと思います。
「今の水準でドル資産を保有すると、長期的に今よりも円高で推移することが長いのか、円安で推移することが長いのか」という視点が大事で、円安で推移することが長いと考える水準であれば、積極的に外貨投資を検討する価値があると考えています。
私は、近い将来、「何であのとき円高が当たり前だと考えていたんだろう」という時期に、また戻ると思います。
「何で円が、ドルよりも、ユーロよりも、豪ドルよりも、この水準からさらに円の価値が高くなると考えたのですか?」と、きっと訊ねる日が来ると思います。