昨日、欧米に比べて「ショボイ」と言われてしまう日銀の金融緩和政策ではありますが、日銀として、この機会を捉えて意思表示したことは意味があると思います。今後は、さらに日本の国情に合わせた対応を発動していけば良いわけですから、内容が欧米に比べて「ショボイ」と非難するのはあたらないと考えます。
ただ、日銀の金融緩和策の内容が表明された後の安住財務大臣のコメントは無邪気というか、政策担当者としては「重みに欠くのでは?」とテレビの会見を見て思いました。そう感じた人は、私以外にもいたのではないでしょうか?
「日銀が本日金融緩和に踏み切るなんて思わなかったでしょ?サプライズですよね?」(確か、そんな内容だったと思いますが、うる覚えで恐縮ですが・・・)
それは市場関係者が評価することであって、あなたがはしゃいじゃいけないでしょう。
日米欧の金融緩和策そろい踏みで材料の出尽くしと見る人もいますが、私はそうは思いません。これは日米欧の決意表明であって、今後が本番です。何よりも、これからはこれを受けて、債務問題国とそれを支える北部欧州国の決意表明がいつなされるかが注目です。それが、これまでのように事実として確認されるにつれて、投資環境の好転が色濃く出てくるのだと思います。
ここまできて、逆戻りはあり得ません。今後は、行き過ぎて戻りを覚悟する相場展開をイメージし、調子に乗りすぎて大きな痛手を被らないように注意して臨んでいくことが大事なのだと思います。
「お前はこれまで考えが浅くて、すぐ、前言を翻して余計な不評を買っている。今度こそ、よく考えて決めろよ。それから、『覚悟』という言葉は安っぽい言葉じゃないんだから、何度も使うなよ」
「最低でも県外」「被災地復旧・復興優先」「議員数削減、身を切る改革」「原発ゼロ」
「見送り」という言葉にイヤ感。見送りではなく「先送り」。「先送りする」ことに時間を費やして、それを決めることが仕事なんて気楽すぎます。
仕事ができるのにやらないなら「頑張れ」と発破をかけることもありですが、能力がなく、できないならその人に気の毒ですし、国民は不幸です。できれば選挙して、見も知らない人に賭けるよりも、今いる人達で頑張って決めていけるならそれに越したことはないのですが、その自信がないなら、早く自ら下りて、選挙で新たな体制を組んでもらいたいと願います。