北朝鮮が弾道ミサイルを万一発射する際には、日米が協力し着弾する前に打ち落とすものだと私は思っていました。ところが5発も撃たれた上、どんなものが飛んできたのかも、どこに着弾したのかも、特定できないという。これらの事さえ正確な把握ができないでいて、日本に着弾する前にミサイルを打ち落とす離れ業が可能なのか、疑わしく思ったのは私だけでしょうか。政府のリスク管理、リスクを想定して動く機能は信頼して良いのでしょうか。心配になりました。
一方で日銀は着々とゼロ金利解除の準備を進めています。事前に設備投資の強さを指摘し、日銀短観で景気拡大を示す数字にし、長期金利はゼロ金利解除を先読みして、妥当な範囲内で混乱なく上昇しました。
昨日は与謝野経財相をはじめ御手洗経団連会長も北城経済同友会代表も、日銀の7月ゼロ金利解除を容認するコメントが発表された。これでほぼ公定歩合が0.1%から0.25%に引き上げられる見通しとなりました。おそらく日銀はゼロ金利を解除しても、過度の金利上昇懸念の発生を抑えることができる自信があり、それを政財界に積極的に説いてきた結果の信任だと思います。
起こるべきリスクを想定して、そのリスクを受け入れ、混乱を取り除く工夫としてはどんな対応するのかを準備しておく。
今また6発目が発射されたそうです。対応の明暗が分かれた事例ではないでしょうか。