日経平均株価の1万円大台超えは意味が違う!!

 来週、日経平均株価が1万円を意識した動きになるという見方が大勢になってきました。ニューヨーク市場の日経平均先物では1万円目前まで上昇し9885円で引けた。
 私の個人的な見方は変わらず。円高基調に転換すれば別ですが、そうでなければ、株価はみんなが天井をつけたと確認する事態になるまで株価は上昇し、大きく崩れることはないと想定しています。
 報道では、「個人買い」の勢いが増し、少しずつ「外人買い」が戻りつつあり、金融機関のみが売り基調が続いているとのこと。日経平均株価が8000円、9000円の大台を抜けて、1万円をめざす過程で、買い手は強気になり、売り手は後悔し、これから売ろうと考えていた投資家はむしろ相場の強さを目の当たりにして押し目があれば買いたいという気持ちに変化しつつある。
 おそらく1万円大台を超えてくると、より強い反応が出てくると予想されます。これまでは100円刻みで「もうそろそろ天井だろう」と見ていた投資家の感覚が、「12000円めざし」の予想数字を聞いても「あるかも」と思ってしまう。綱引きで言えば、「売り方総崩れで買い方圧勝」の様子。
 しかし、これまで上昇を牽引していた銘柄ではなく、値動きの軽そうな銘柄を物色する傾向が強まるでしょうから、じっくり腰を据えた株式投資をしたい人にとっては相場に振り回されることが多くなると思います。目先買い方が弱気になる材料が見当たらない状況であるからこそ、「これは様子がおかしい」と感じたときに撤退する覚悟が必要だと思います。せっかくの上昇相場、まず成功体験の1勝、勝ち点3を逃したくないですね。