消極的な強気相場はまだ続く!!

 為替相場も、株式相場も、結局は週初と変わらない水準に戻ってきました。
今週もまた、「良いところで売って、安くなったら買おうと考えていたのに」と歯がゆく思っている方も多いのではないでしょうか。
 2009年3月期の業績について、「申し訳ない」と経営者が頭を下げる場面をよく見かけますが、それはもうすんでしまったこと。今後はどうなのか。
改善の見えない雇用環境に個人消費の落ち込みを懸念する見方がある一方で、「2月、3月ほどひどい状況にはならないだろう」という底を見た精神面での安定も見えてきました。
今後のセーフティネットの整備に期待がかかります。実際、ここまでの状態まで落ち込むと、個人の自助努力を後押しする政策支援は欠かせません。
 とても良好という状態とは言えませんが、「4-6月期は一息つけた」という様子の企業は増えたようですし、7-9月期に対する深刻な悲観論も少なくなってきたように感じます。
 海外を見ても、経済対策が切れ間無く行われている最中でもあり、大幅な失速が急に起こるようにも感じられません。やはり、「大きく下がることはなさそう」という消極的な強気相場はまだ続くと私は思います。