日本はもちろんのこと、中国も欧州も米国も、政府が支援してお得感を出している車や家電製品だけが売れていて、小売り・サービスはほぼ全滅状態です。特に観光業は世界的に低調ですね。
この間、観光・レジャーホテルの市況を見ている人の話を聞いていると、景気の後退と新型インフルエンザの影響をもろに受けて、非常に厳しいと繰り返すだけ。秋以降に再び、第二弾の新型インフルエンザの大きな波も警戒が必要で気が重いとのこと。
さらに、梅雨豪雨に竜巻と、異常気象の影響が食卓の食べ物にも影響を与えてきました。
政府の支援は永遠ではありません。政府の支援策があって、ものが売れているのは当たり前で、その火をつけた導火線の先にある、景気の大元に本当に火をつけることができるかが問題になります。
政府支援策の延長とか増額とかの行方に目が行きがちですが、足下の動きを見る限りでは経済にまだ余り頼もしさを感じられません。
ただし、「つぶれるか」と心配された企業が「つぶれないかも」と企業の姿を取り戻しつつある現象を株式相場は読み取っているのでしょうし、それだけの材料でも、この程度の相場上昇で異常に割高になったとは思いませんし、しばらくはまだ上昇するでしょう。
だけど、そうは言っても経済の実態を無視した相場の上昇は痛いしっぺ返しが待っています。
人に援助されてものを安く買わせてもらえる時期が長く続くわけがありません。
だから、今のうちにお得感のあるものは先食いしてでも買っておこうと心理が働いるのだと思います。相場上昇を楽しんでもいいですが、浮かれて冷静さを見失ってはいけないと私は考えています。難しい相場であえて無理をしないのが大きく損をしないコツです。