米ドルが一時118円に迫るところまで円安が進み、現在は117円前後。米ドルだけではなく、外国為替市場では、再び豪ドルや英ポンドなど高金利通貨が円に対して強くなっています。もう一度110円割れを待っていたのに、114円でも投資しておけばよかったと後悔している人がいるかもしれません。私もその一人。
しかしここでは現実を受け止めなければなりません。再度気を強く持って、114円以下の円高を待つか、それとも為替はわからないから現時点で手当てするか。私はいずれでもOKだと考えます。大事なのは、今後どうするかを立ち止まって考えて、行動の準備をすることです。
私は現在の金利を中長期で見ても投資妙味がある水準だと考えていますので、円高になったときに再度投資ができる資金的な余裕があれば、一部手当てしてもよいと考えています。もし114円で投資をしておけばよかったと後悔しているのであればです。
現在米ドルの外貨MMFの実績利回りは4.5%です。今後もこの実績程度で1年間推移すると仮定します。117.50円で100万円外貨MMFに投資すると、約8510.63米ドルが一年後には8893.60米ドルになります。投資元本100万円を確保できる為替は112.44円(=100万円÷8893.60米ドル)。
今後待っていても、112円割れがないかもしれません。112円割れを楽しみに待っているのでしたらよいのですが、「112円になれ」と祈るような気持ちでいると毎日がつらくなります。それなら、現在の水準で外貨MMFを購入し、1年後の112円台の米ドル資産をとりあえず確保して気を楽にしたほうがよいのではないでしょうか。私は過去、このようにしてタイミングを逃した自分をなだめてきました。みなさんはこの考え方に共感してくれるでしょうか。