有権者は白け、投資家は厳しく監視。アベノミクスの今後!!

 選挙に波乱は無く、自公圧勝で衆院選挙が終わりました。自分でも感じましたが、選挙で自民党に「おごるなよ」とけん制の票を入れようとしましたが、いかんせん、受け皿になるはずの野党候補が頼りなさ過ぎました。以前のマイナスイメージが強すぎて票を入れるのに躊躇してしまいました。白けた選挙になり、残念です。


 ただし、投資家としての目は安倍政権に対して厳しいものになるでしょう。「あんだけ経済優先を訴えたのだからお手並み拝見。もし裏切るようなことがあれば金輪際許さない」と時間的な猶予を与えただけで、応援・支援の顔も、いつ怒りの形相に変わるかも知れない、その猶予された時間はさほど長くはないでしょう。


 投資環境はかなり不安定になっています。以前、ペーパーマネーが疑われて買われた金価格は2000ドルから1200ドルの水準で低迷しています。130ドル程度であった原油価格も現在は60ドル割れ。市場の誰もが疑わなかった、金価格の上昇、原油価格の上昇の勢いは過去のものになりました。


 現在、当たり前に上昇すると信じられているものが同じ憂き目に遭う可能性は覚悟しておくべきでしょう。


 不安定さを増す投資環境で相場の振幅は大きくなり、それはもちろんリスクでありますが、チャンスでもあります。「チャンスを活かす」投資スタンスで今後を迎えるのか、それとも、「大きく資産を減らさない」ことをまず優先する投資スタンスを取るかを決める必要があります。


 みんなが投資に向かうムードの時に、あえて「資産を守る」消去法の投資スタンスを貫くのは、何か時代から取り残されたような感じになりつらく感じることが多いと思います。

 そこで、そのつらさに押しつぶされないように、ガス抜き程度に自信がある時だけリスク資産への投資に参加するのはあっても良いと思います。


 私自身は、今後、冷静さを取り戻すため、「ひとやすみ、ひとやすみ」と唱える機会が増えていくと思います。