「子供は子供」と割り切れば、大きな家はいらぬ!!

 本日の日経に「自宅心地よい狭さに 小さく建て替え 大胆にリホーム 建築価格下落も追い風」という記事がありました。中高年の間で一戸建ての自宅を小ぶりに建て替える人が増えているそうです。子供の独立などで家族の人数が減ると、狭い方が生活が楽なためだという。2階部分以上なくして平屋にしたり、いったん更地に戻して小さな家を新築したり・・・。

 ライフプランを設計する際にも、昔であれば、息子・娘や孫にも資金援助を頭に置いて資金計画を立てるのが一般的でしたが、最近ではこのご時世ですから、自分たちの老後を考えるだけでいっぱいいっぱいで悩むケースが増えています。
 そして、ない袖は振れぬと「子どもたちは子どもたち」と割り切ってしまうと、老後の資金計画に余裕がでるし、夫婦だけで暮らすのに、こんな大きな家は修繕に手間がかかり管理するのが大変だ・・ということになるケースが今後も増えそうです。
 ある意味、お金を心配で使えなかった高齢者の「子離れする割り切り」によって、こうした住宅需要や余暇を楽しむ新たな需要を生む可能性が高いと思われます。一方で親から「自助努力しろ」と言い渡された子世代以下には「親には頼れない」という意識改革が必要な時代が間近に迫っているとも言えます。ますます年金のように将来の足しになるシステムや危急を救ってもらえるセーフティネットの存在が重要な世の中になっているのですが・・・。現在の状況では、政府からも自助努力を強いられています。
「増税しても使い道を間違えなければ景気は良くなる」
その使い道の正しさに疑いがあるから、「税金を取られる」と損した気持ちになるのです。