投資家に選択肢が増える話だから、文句を言うつもりはないけど、24時間日本株の取引が出来ないことにどれだけの人がストレスを感じているのでしょうか?
夕方、夜、深夜、早朝・・・。日本株の現物取引に興味・関心を持っている人がどれほど存在するのでしょうか。
日本株市場のメインである日本時間でさえ、この閑散状況。
「外人投資家から見れば、日本株は欧米株とは異なり、ただのアジア株のひとつでしかない」という話を聞いて最初ショックを受けましたが、最近ではアジア株の中でも存在感がなくなってきています。そんな状況の中では、日本人のごく一部のマニアックな投資家のニーズなのではないでしょうか。
私は別に24時間日本株の取引が出来ないことに対して、不自由を感じていませんが、24時間、世界にアクセスするために、ひどく投資家が苦労しているインフラ状況には不満があります。
日本株市場以外に、たとえばアジア株市場、欧州株市場、米国株市場にアクセスしようと考えると、現地に強いとされる証券会社を調べて、その証券会社のラインナップの中から選ばなければなりません。証券会社によって、発注方法も異なりますし、単独の証券会社との取引では、ちゃんと執行されるかとトラブルを不安に思う気持ちもあります。
そこで公的な役割を果たす取引所が世界へのアクセスを仲介してくれるのであればありがたいと思います。24時間、日本株取引ができることではなく、24時間、世界につながるインフラの提供はありがたいです。
しかし日本株市場の存在感は著しく低下しましたね。日本株全体が整理ポストに入り、値が上下に動きそうなときだけ、参加者が増えて出来高ができるような印象です。
世界の投資家が日本株に、日本市場に注目する機会は再び来るのでしょうか?
残念ながら、米国頼み、中国頼みで、ついでに動く日本株市場に、外人投資家の多くは「別に日本市場がなくても、他のアジア株式市場が活きているのであればいい」と思われている小さな存在になってしまったような気がします。
だからこそ、世界に放っておかれている現在の日本株は投資妙味があるのかなと考えているのですが・・・。