今日、明日の行動を求める市場と政治のズレ!!

 昨日は異例の事態。日本経団連、日本商工会議所、経済同友会のトップが首相官邸に出向き、経済運営を巡って菅首相に意見具申をしました。実際に自分たちが首相と会い、目を見て話しをしないと緊急事態である危機感を共有できないのではないかと不安に思った上での行動だったと思います。「このまま任せておいては心配だ」ということでしょう。

 「やるときにはやる」とちょっと前向きに取り組むフリをするようになりましたが、「やるときにはやる」のが当たり前で、「8月中には・・・」とか、「9月の定例までには・・・」とか、今日明日の対応を期待している市場とは依然ずれているようです。
 市場に追い込まれて後手に回る展開から、一発逆転を狙って、市場が日本の一挙手一投足に関心を持ち、日本の行動が市場をリードしていくイニシアティブを取れるかどうかのタイミングがますます難しくなってきています。
「とりあえず円高も一服しているようだし・・・」と同じように政府・日銀が気を抜き、「やるときにはやる」ほとんど残されていないタイミングを失ってしまわないことを望みます。